2025年4月、モンスターハンターワイルズのアップデートとか、NVIDIAのGeForce Game Ready ドライバーのアップデートとかを行なったところ、モンハンワイルズが頻繁にクラッシュするようになった。ブラックアウトするのではなく、画面の動きと音が止まり、しばらくすると音が復活するが画面の動きは止まったまま。そして、クラッシュの記録を行う旨の(STEAMの?)ウィンドウが表示され、そのウィンドウを消すとゲームは終了した。
モンスターハンターワイルズが立ち上がらないわけではなく、クエスト中など、ゲームの途中でフリーズした。歴戦アルシュベルドのクエストに激運チケットを使って行ったがクエストの終盤で落ちた。情けない。そして何度も落ちた。PCの負荷を軽減するためにグラフィック項目の設定などを変えてみたが改善されなかった。
どのように対応したかを順に説明する。
(追伸)
本記事公開後、NVIDIAの最新ドライバー(576.02)について、「5000番台中心に不具合多数」とのネット記事(2025年4月18日掲載)を見つけた。「バージョン『566.45 Hotfix』か『566.36 WHQL』で更新を止めておいた方がよい」とも記載されていた。NVIDIAの公式フォーラムにも情報が掲載されているらしい。本記事も5000番台の不具合に関する記事である。
ハードウェアの故障の疑い
最初に2つのアップデートを疑うべきだったが、最近、CPUやGPUの不具合が報道されていたので、まず、ハードウェアの故障を疑った。全く動かないわけではないので、CPUやGPUの温度上昇や、VRAM使用量の増加によるものとかを疑ったが、MSI Afterburnerを使い、CPUの稼働率や温度、GPUの稼働率や温度、VRAM使用量を表示させたが特におかしなところはなかった。(ただしVRAM使用量の急激な上昇は捉えられていない可能性はある)
また、VRAMやDIMMメモリなども正しく認識されていた。
モンハンワイルズのソフトの疑い
モンハンワイルズのソフトが壊れているのではないかと思い、Monster Hunter Wilds BenchmarkやMonster Hunter Worldの動作を確認した。Monster Hunter Wilds Benchmarkはシェーダーの更新が行われたが正常に動作した。
Monster Hunter Worldを立ち上げたところ、何かがクラッシュしたというようなメッセージが表示され起動しなかった。
ハードウェアの故障という可能性も再浮上したが、STEAMでソフトの整合性を確認できることを知っていたので、その確認処理を行なった。
STEAMのソフトで、ライブラリのMonster Hunter:Worldを右クリックし、プロパティを開く。

次に、インストール済みファイルのページで、「ゲームファイルの整合性を確認」をクリックすると、処理の進行度が%で表示された。何のメッセージの表示もなく処理が終了したので、再度、Monster Hunter:Worldを起動したところ、「DirectX 12のAPIが使用できなかったので、DirectX 11のAPIを使用する」というようなメッセージが表示されたが、正常に立ち上がった。
その後、Monster Hunter Wildsの整合性の確認も行なったところ、何のメッセージの表示もなく処理が終了した。

GeForce Game Ready ドライバーの疑い
ここまで説明した流れでは、整合性の確認を行った後、Monster Hunter Wildsを立ち上げて改善したかを確認するところだったが、あまりにも酷い状況だったので、GeForce Game Ready ドライバーを前のバージョンに戻す作業も行なった。
NVIDIAのホームページの下記の手動検索の画面で製品を選択し、表示された複数のドライバーの日付から、以前のドライバーをインストールするソフトを探し出しドライバーをインストールした。その後、複数回、イベントクエストを行なったが正常に動作した。完全に直ったかは不明(確信がない)。

ゲームが異常終了した際の記録
ゲームがクラッシュした際、その記録を行う旨表示され、その記録の保存場所が表示されたが覚えていなかったので、ChatGPT 4oに調べてもらった。
Windows11のSTEAMを利用してゲームを行なっていますが、ゲームが途中でフリーズしてしまい、エラー内容を保存する旨のメッセージが出て、その記録の保存場所が表示されました。保存場所は分かりますか
ChatGPT 4oの回答
はい、Windows 11上でSteamのゲームがクラッシュしてエラーメッセージが表示される場合、多くの場合はクラッシュログ(エラーレポート)がゲームごとに指定されたフォルダ、またはWindowsの一時フォルダやユーザーディレクトリに保存されます。
以下に代表的な保存場所を紹介します。
✅ 一般的なクラッシュログの保存場所
① Steamのゲームフォルダ内
- パス例:
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\[ゲーム名]\logs
- または
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\[ゲーム名]\crashdumps
② ユーザーのAppDataフォルダ内
- パス例(隠しフォルダ):
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\[ゲーム名]\
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\[ゲーム名]\
③ Windowsの「%LOCALAPPDATA%」ショートカット
- ファイルエクスプローラーのアドレスバーに以下を入力して移動できます:
%LOCALAPPDATA%
✅ Steamクラッシュレポート(Steam自身のログ)
- Steamのクラッシュやエラーであればこちら:
C:\Program Files (x86)\Steam\dumps\
✅ ゲームによっては独自の保存先がある
たとえば:
- Unreal Engine 4製のゲーム
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\[ゲーム名]\Saved\Crashes\
- Unity製のゲーム
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\LocalLow\[会社名]\[ゲーム名]\
🔍 実際に確認するには
- エラーメッセージに表示された具体的なパスをメモする。
- その場所にファイルエクスプローラーでアクセスする(「Ctrl + C」でコピー、「Ctrl + V」で貼り付け)。
もし可能であれば、そのときに表示されるメッセージのスクリーンショットやパスの一部を送っていただければ、より正確な場所をご案内できますよ。
ご希望であれば「最近保存されたクラッシュログの中身を調べる方法」もお伝えします!
クラッシュした際の記録を調べてもユーザーに理解できる情報や、対応できる内容の情報は得られないとも思ったが、中身を調べる方法もお伝えしますとのことだったので 、保存場所を調べ、その記録をChatGPT 4oに調べてもらうことにした。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\MonsterHunterWilds\のフォルダにCrashReportがあったので、3つのテキストファイルをChatGPT 4oに見てもらった。

Steamのゲームフォルダ内のCrashReportのフォルダに、3つのテキストファイルとDumpファイルがありました。3つのテキストファイルを添付しますので、クラッシュの状況や原因に関係すると思われる内容があれば教えてください
ChatGPT 4oの回答
3つのテキストファイル(systeminfo.txt, DxDiag.txt, CrashReport.txt)を確認しました。以下に、それぞれから読み取れるクラッシュの原因や関連しそうな情報をまとめます。
🔍 1. CrashReport.txt からの重要情報
Exception code: 0xC0000005
Fault address: 0x00007FF7CF56DC24
...
"Access Violation"(メモリアクセス違反)
🧭 解説:
- 0xC0000005 は**アクセス違反例外(Access Violation)**で、ゲームやライブラリが許可されていないメモリ領域にアクセスしようとした際に発生します。
- 多くの場合、原因は:
- ゲーム側のバグや互換性問題
- 不適切なドライバ(GPU、オーディオなど)
- オーバークロック、メモリの不具合
- セキュリティソフトなどの干渉
🔍 2. DxDiag.txt からの確認事項
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti(最新世代)
- ドライババージョン:551.23(※少し古めのドライバです) ←最新ドライバをインストールしたはずなので原因不明
- DirectX Version:DirectX 12
- メモリ構成:
Memory: 32768MB RAM(32GB)
Page File: 9241MB used, 29744MB available
- 問題の記録あり:
Error: Display driver nvlddmkm stopped responding and has successfully recovered.
→ NVIDIAドライバがクラッシュし、復旧した記録があります。これがゲームのフリーズと関係している可能性が高いです。
🔍 3. systeminfo.txt の主な内容
- ゲームのバージョンとモジュールの読み込み記録が出ています。
- 最終的にクラッシュした時点のスレッドやスタック情報もあり、Unreal Engineベースのゲームであればよく見られる形式です。
🛠 考えられる対策(優先度順)
- NVIDIAのドライバを最新に更新する
(例:Game Ready Driver v552.22 など ← 最新ドライバをインストールしたはずなので原因不明)- NVIDIA公式ダウンロードページ参照
- Windows Updateを確認し、すべて最新状態にする
- ゲームのファイル整合性をチェック(Steam)
- ライブラリ → 該当ゲームを右クリック → プロパティ → 「インストール済みファイル」→「ファイルの整合性を確認」
- セキュリティソフトを一時的に無効化してクラッシュ再現があるか確認(干渉の可能性あり)
- オーバークロック設定をしている場合、BIOSで無効化
- クラッシュ頻度が高い場合:
- Event Viewer → Windowsログ → アプリケーション → エラーの詳細を見ることで、他のヒントが得られることもあります。
もし必要であれば、ダンプファイル(.dmp)も解析できますので、ファイルサイズが許容範囲内であればアップロードしてください。
また、クラッシュが起こるゲームタイトルを教えていただければ、そのゲーム特有の既知バグやパッチ情報なども調べられます!
最新のドライバーをインストールしたはずなのに、古いドライバーがインストールされていると指摘されたことについては詳細不明だが、ドライバーが原因である可能性が高いことが確認できた。(ただし、ドライバーのほかに、クラッシュに関係する要因がないとも限らない)
注)今回はドライバーを変えることで改善が見られたが、本記事は改善されることを保証するものではない。
ダンプファイルを添付しますので調べてください。
ChatGPT 4oの回答
.dmp ファイルの内容を解析し、先頭のヘッダ部分(4KB)を確認しました。以下の情報から、このファイルはMicrosoftのミニダンプ形式(“MDMP” シグネチャ)であることが確認できましたが、現状の環境(Linux系のバックエンド)では中のシンボルやコールスタックまでは直接読み取れません。
🔍 現状でわかること(抜粋)
- ダンプファイル形式:MiniDump(MDMP シグネチャあり)
- メモリアドレス、スレッドID、例外コードの一部らしきものが含まれますが、解釈にはWindowsのWinDbgまたはVisual Studioのデバッガが必要です。
✅ ご自宅で詳細解析したい場合の方法
1. WinDbg(Windows Debugger)をインストール
- Microsoft公式: https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/drivers/debugger/
2. 手順
1. WinDbg を起動
2. File → Open Crash Dump → この `.dmp` ファイルを開く
3. コマンドウィンドウに以下を入力:
!analyze -v
4. クラッシュの原因となった関数名や、どのモジュールが原因かが表示されます
3. 解析結果の見方
- MODULE_NAME:クラッシュを引き起こしたDLLやEXE
- EXCEPTION_CODE:例外コード(例:0xC0000005 ならメモリアクセス違反)
- STACK_TEXT:クラッシュ時のコールスタック(どの処理中に落ちたか)
🧭 代替策(解析を代行してほしい場合)
- .dmp ファイルを Microsoft やゲームサポートへ送付(ゲームによっては専用のサポート窓口あり)
- または .dmp の中身を Windows 環境で展開し、!analyze -v の結果をこちらに貼っていただければ、こちらで解釈します。
必要であれば、Windows環境で使えるWinDbg解析手順を図入りでまとめることも可能です。ご希望ですか?
DUMPファイルの解析までは行わない。
NVIDIAのソフトを立ち上げると、最新のドライバーがある旨表示されるが、今は更新せず、その次のアップデートが出た後に再度情報を収集し、アップデートするかを決めるようにする。
(別件)
今回の不具合の対応をするうちに、モンスターハンターワイルズのoptions(設定)の「GRAPHICS」のページに「PC情報」の表示があり、その情報の「DirectStorage」という項目が、「CPU」と表示されていることに気づいた。CPUを介さずにGPUメモリにデータを送るのがDirectStorageと聞いたことがあったので、この表示はどういう意味かをChatGPT 4oに聞いた。
ChatGPT 4oの回答
🔍「モンスターハンターワイルズ」の設定画面にある「DirectStorage」項目について
設定の「システム構成(System Info)」」などに表示される「DirectStorage:CPU」という記載は、
現在、DirectStorageが有効に働いておらず、「CPU経由でデータ転送されている状態」であることを意味しています。
✅ DirectStorageとは?
DirectStorage(ダイレクトストレージ)は、Microsoftが開発した次世代I/O技術で、
「SSDからGPUメモリに直接データを転送する」ことで、CPUの負荷を減らし、ロード時間を短縮する技術です。
🧩 表示内容の意味
表示内容 | 意味 |
---|---|
DirectStorage:CPU | データが従来通り、CPUを経由してGPUへ送られている状態(DirectStorageが無効か、利用されていない) |
DirectStorage:GPU(または「Enabled」「Active」など) | DirectStorageが有効で、GPUに直接データ転送が行われている状態 |
つまり、「CPU」と表示されている場合は、DirectStorageがサポートされていないか、動作していない状態を示しています。
🛠️ 考えられる原因(「CPU」と表示される理由)
- ゲームがインストールされているディスクがNVMe SSDではない
- DirectStorageはNVMe接続のSSDが必要です(SATA SSDやHDDでは不可)
- OSがWindows 10の場合
- Windows 10はDirectStorageに「一部対応」ですが、Windows 11の方が完全サポートされます
- GPUがDirectX 12 Ultimate非対応
- RTX 2000番台以降であれば基本的に対応していますが、古いGPUでは非対応の可能性あり
- ドライバやゲームが正しく対応していない
- NVIDIA/AMDのGPUドライバを最新にしてみてください
- ゲームのアップデートが必要な場合も
🧪 チェック方法・対処法
- Windows + R → dxdiag → [ディスプレイ] タブで「DirectX 12」確認
- タスクマネージャー → パフォーマンス → ディスクで、接続が「NVMe」であるかを確認
- ゲームのインストール先がSATA SSDやHDDになっている場合、NVMe SSDへ移動させてください
- Windows 11を使用しているか確認(可能であればアップグレード)
💡補足:Steam版特有の現象
モンハンワイルズSteam版では、DirectStorageの検出が一部環境で誤検知されることがあるとの報告もあります。
そのため、実際にNVMeやWindows11でも「CPU」と表示されることがあるようです。
これは将来的なパッチで改善される可能性がありますが、現時点ではゲーム側がDirectStorage機能を完全活用していない状態と見るべきです。
🔚まとめ
- 「DirectStorage:CPU」と表示されている=DirectStorageが無効 or 動作していない
- 有効化するには、Windows 11 + NVMe SSD + 最新GPU + ドライバ更新 + ゲームの対応が必要
- それでもCPU表示のままなら、ゲームがDirectStorage機能を実際にはまだ使っていない可能性もあります
お使いのPC構成(CPU、GPU、ストレージの種類)を教えていただければ、個別に診断することも可能です。お気軽にどうぞ!
同様の報告があるということだったので、インターネットで検索したところ多くの記事があった。それらの記事に掲載された内容は多岐に渡り、DirectStorageの話のほかに、クラッシュしたケースなどの内容も含まれていた。それらの内容を整理することは難しそうなので、内容の確認は行わず、しばらく様子を見ることにした。