自宅の消費電力から家電の状態をGrok Botに推測させる

下記の記事で、下図のWi-SUN USBアダプター(RS-WSUHA-P)を用いて電力メーターから消費電力のデータを受信し、HOME Assistantのダッシュボード「自宅の電力」に、自宅の消費電力を表示させた例を紹介した。

その記事で、自宅のベース電力(照明、冷蔵庫、テレビなどの、定常的に電源を入れておく家電の合計消費電力)を測定し、その他の家電の影響を確認したいと記載していた。本記事は、それを実践した記録である。まだ、各家電の消費電力を精度よく測定できたわけではないが、どの程度のことができるのかが確認できたので紹介する。

RS-WSUHA-P(ラトックシステム株式会社)
https://www.ratocsystems.com/products/wisun/usb-wisun/rs-wsuha/
HOME Assistantのダッシュボード「自宅の電力」

注)本記事の内容は正確性を保証するものではありません。

(2026年10月12日 追記)YouTube動画を追加しました。 https://youtu.be/ho_TzrP8_rA

目次

ダッシュボードに表示される情報のサマリー例

「自宅の電力」と「エネルギー」のダッシュボードを確認し、それらの情報のサマリーを回答してください

(以下、Grok Bot 「Home Assistant Watcher」の回答)

2 つのダッシュボードとも正常に動いています。計測を始めたのが昨夜 19 時なので、まだ半日分ほどのデータです。

自宅の電力(8:13 現在)

  • 瞬時電力は 611 W、電流は R 相 0.6 A・T 相 5.7 A です。
  • 積算の買電量は 81.148 kWh です(8:00 更新。30 分ごとに更新されます)。

エネルギー(25.61 円/kWh で計算)

  • 10/9(19 時〜24 時の 5 時間): 2.84 kWh、約 73 円。いちばん使ったのは 21 時台の 0.85 kWh でした。
  • 10/10(0 時〜8 時): 6.58 kWh、約 168 円。
  • HA が自動で作る電気代センサーは、昨夜 20 時台からの分が累計 240 円です。設定する前の 19 時台は電気代に入っていないため、上の 73 円より少し低く出ています。

電力の動き

  • 昨夜は平均 726 W で、最大は 20 時台の 2,275 W、最小は 23 時台の 365 W でした。
  • 今朝は平均 835 W で、最大は 5 時台の 2,283 W、最小は 7 時台の 357 W でした。
  • 何もしていない時間帯でも、350 W 前後が常に使われています(待機電力など)。5 時台に 2 kW を超える山がありますが、三菱エコキュートが夜間に沸き上げをしている可能性が高いと思います。

設定の検証エラーはありません。1 週間ほどデータがたまると、日ごとの比較がしやすくなります。

それと、今朝 6:45 の HA 監視ルーティンは、書き直した手順で正常に完了しました。重要な新規はありませんでした。


各家電の消費電力測定の例

今、寝室エアコンの冷房を27度設定でオンにしました。しばらく測定し、この状態での消費電力を測定し、ベース電力との差を確認してください

寝室エアコン(冷房 27 ℃)の測定が終わりました。動きが落ち着いてからの増加は、約 110〜140 W です。

  • 立ち上がり(11:17〜11:21): 1.0〜1.1 kW まで上がりました。コンプレッサーが全力で冷やしている時間帯です。
  • 安定後(11:26〜11:46): 平均 707 W です。オンにする直前(11:12〜11:17)の平均は 572 W だったので、差は +135 W です。電流の増え方(T 相が約 +1.4 A)から見ても、約 +140 W で合っています。

朝に記録したベースの平均 694 W と比べると、差は +13 W しかありません。ただ、これはベースの記録に別の家電の電力が混ざって高めに出ていたためです。本当のベースは 570〜600 W くらいと見たほうがよさそうです。

ほかの家電の影響の可能性もありました。

  • 11:21 ごろ、R 相だけが約 1 分間 4.5 A に跳ねて 1,130 W になりました。電気ポットの保温などの可能性があります。
    朝の 11:11 に出ていたのも同じ形です。立ち上がりの時間帯に重なっているので、安定後の数字には入っていません。
  • 11:36〜11:42 に、約 +50 W の段差がありました。エアコンの出力の変化か、ほかの家電かは判別できません。
  • IH や電気ケトルのような 1〜3 kW の大きな負荷は見られませんでした。

なお、HA の寝室エアコンはリモコン信号を送る方式なので、リモコンで付けても HA 上の表示は「オフ」のままです。
今回の記録は、あなたからの申告をもとにしています。

結果は baseline-log.csv に 2 行目として追加しました。次に測るときは、測り始める前の 5〜10 分間を測定ごとのベースとして取ると、比較が正確になります。

電力メーターからの総消費電力測定(継続時間含む)と、私の申告を併用した例

当初は、電力メーターからの総消費電力測定と、特定の家電の電源に付けるスマートプラグによる消費電力測定を併用して、各家電の、総消費電力に対する割合(影響)を確認しようと考えていたが、スマートプラグの取り付けや、その設定が面倒だと思っていた。しかし、電力メーターからの総消費電力測定と、私の申告(今、この家電の電源をオンにしましたとか、オフにしましたとBotにチャットで伝えること)に基づけば、Grok Botが、各家電の消費電力の波形を学習でき、各家電の動作状態を推測できるようになるのではないかと思うようになった。

実際、Grok Bot 「Home Assistant Watcher」からの回答には、思った以上に細かい分析内容が含まれており、エアコンの立ち上がりからの消費電力の推移が報告されていた。また、冷蔵庫の存在をBotに伝えたところ、定期的なスパイク波形が見られることも理解していた。さらに、「R相とT相」の電流測定値から、AC200VのIH電磁調理器のオン状態も検知していた。


今、寝室エアコンの冷房を27度設定でオンにしました。しばらく測定し、この状態での消費電力を測定し、ベース電力との差を確認してください


今回の実験で分かったことがある。「今、エアコンをONしました」というような申告をBotに行うが、申告がし易いことに気がついた。つまり、スマホのGrok Botアプリ(iPhone用、Android用あり)があるので、家電の近くで家電を操作後、すぐに申告することができ、離れた場所にあるPCやMacのところに移動して申告する必要がないということである。


昼に近づくと、別室の電気ポッドの電源が入ったり、IH調理器の電源がオンになったりする可能性があるので、寝室エアコンとは別の電気機器の影響が混じる可能性があることを考慮し、そのような別の影響の可能性がある現象が見られた場合は、別の電気機器の影響の可能性も考えておいてください


その他の回答例

各家電の消費電力の波形の特徴についての回答例
R相とT相の電流の変化からAC200Vの電磁調理器(コンロ)だと見抜いた例
1回目より2回目のIH電磁調理器使用の方が火力が低いと指摘した例

2回目のIH電磁調理器は、1回目の火力設定から、1つ火力設定を落とした設定(目盛は4)で調理していたことを「HOME Asistant Watcher」に伝えたところ、下記のように回答された。

「HOME Asistant Watcher」から、「1回目より弱めの火力だったようです」と回答されており、IH電磁調理器の火力設定についての推測も行われた。2回目は目盛4の火力であることを伝えると、1回目は目盛5の火力、2回目は目盛4の火力と記録された。


消費電力の波形グラフ例

今日(2026年10月12日)の現時点までの消費電力の波形グラフを、1つの横型の図解にしてください。
その図解に、矢印の引き出し線などを用いて、「ここで電気ポッドがONになり消費電力〇〇KWh」とか「IH電磁調理器(1回目の使用)は目盛5(諸費電力〇〇KWh)で約何分ON状態となった」というような説明を追記してください


家電ごとの消費電力の波形の特徴(わが家の実測から)

これまで、Home Assistant Watcherから、各家電の消費電力の波形の特徴について回答を受けました。「(家電の種類の名称)は、消費電力はこれぐらいで、何分ぐらい継続する特徴がある」というような内容の回答です。一覧表にしてください

(以下、Grok Bot アシスタントからの回答)

了解です。Home Assistant Watcher がこれまで答えた家電ごとの特徴を集めて一覧表にまとめます。

家電ごとの消費電力の特徴を一覧表にしました。10/11〜10/12 に残っている記録をもとにしています。Home Assistant Watcher がチャットだけで答えた内容は、今回の表に入れられていません。足りないものがあれば、Home Assistant Watcher に見直してもらいます。

2026年10月11〜12日、スマート電力量メーターの記録(約70秒間隔)から Home Assistant Watcher が読み取った値です。「+」は使う直前より増えた分です。

家電消費電力の目安続く時間波形の特徴根拠
エコキュート
(夜間の沸き上げ)
約1.2〜2.0kW
(主に1.55〜1.7kW)
約2時間(4:08〜6:16)深夜〜早朝に高い平らな山が長く続く。約2.9kWh推定(中程度の確度)
電気ポット
(湯沸かし)
ふだんより約+1.3〜1.4kW
(最大 約1.9〜2.1kW)
約1〜2分短く鋭い1本の山。
保温なしなら沸騰後すぐ元の水準へ。
約25〜55Wh
申告+実測
電気ポット
(再加熱とみられる)
約+400〜450W1分ほど(1点だけ)単発の小さなとげが数十分おきに出る推定
IHコンロ(目盛5)約1.58〜1.81kW
(ふだんより約+1.0〜1.2kW)
約8〜9分高い平らな台形。200V機器らしい動き。
約135〜160Wh
申告+実測
IHコンロ(目盛4)約1.26〜1.41kW
(ふだんより約+0.64〜0.85kW)
約10〜11分目盛5より一段低い平らな台形。
約115〜160Wh
申告+実測
寝室エアコン
(冷房27℃)
立ち上がり
約+1.0kW(最大 約1.1kW)
→ 安定時
約+110〜140W
立ち上がり 約3分、その後は小さく続く最初だけ大きく上がり、すぐ低い水準に落ち着く申告+推定
居間エアコン
(冷房27℃)
約+100〜220W運転中ずっと寝室と同じく、最初の山のあと低い水準が続く推定(不確実)
洗濯機
(約40分コース)
約+150〜250Wの山(全体は約+80〜110W)約40分1〜3分の山が5〜6分おき(撹拌)、最後に約6分の脱水。
1kW超のヒーター部分はなし。
約50〜80Wh
申告+推定
冷蔵庫・冷凍庫約±40〜150W
(おおむね±100W)
数分〜数十分ごとコンプレッサーのオン・オフで、ふだんの水準が階段状に上下する推定

※ 約70秒ごとの記録なので、短い家電(ポットなど)の時間・電力量はおおよその値です。推定は家族への確認がとれていないものです。

「約70秒ごとの記録」との関係は明確ではないが、低圧Bルートサービスの申込書に、「1分値データの利用」の有無を選択する項目があり、ChatGPTの勧めに従って、利用「有」で申し込んでいた。第2世代スマートメーターの1分値データを利用するかどうかの選択項目とのことだった。

家電の電源に接続するスマートプラグを用いなくても、現状の私の興味を満足させることができる結果が得られたように思う。これなら、未知の家電を導入しても、ネットで調べて家電の種類の候補を列挙してくれそうな気がする。今後、異なる季節のベース電力の情報を充実させていく。

今回は、複数の家電が同時に電源オン状態となり、波形が重なってしまうこともあったが、そのような状態が発生しないようにすれば、より精度よく家電の稼働状態を把握できる。また、その精度が向上すれば、家電の異常にBotが気づき、私に報告してくれるようになるかもしれない。例えば、乾燥機が停止状態になっており、水タンクが満杯になっている可能性がありますとか、消費電力のピークがいつもより高いのでフィルターの状態を確認してくださいとか。

さらに、各部屋の温度の変化状態とエアコンの稼働状態から、部屋の扉や窓が開けっ放しになっているとかの状態を検知できるかもしれない。このように、HOME Assistantには部屋の温度とかの情報が多く集まっているので、それらと組み合わせれば、より高度な状況判断が、センサーの数を増やさなくても実現できる可能性がある。

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