Grok Botシステムの再構成(ハードウェア専任Bot追加)

下記の記事で、Codexのオートメーションのトークン負荷を低減するために、Cursor Proプランを契約してGrok Botを導入したことを紹介した。その記事では、ブログ記事のネタ収集のための複数のサーチャー、それらのサーチャーからの情報を受けてブログ記事のネタを私に提案する編集者などのBotを中心にした構成を紹介したが、Mac mini周辺のハードウェア(HOME Assistantなども含む)に対してそれぞれ専任Botを設けて、それらのBotを追加した構成に再編成したので、本記事ではその構成を紹介する。ハードウェア専任Botを設けたハードウェアは、HOME Assistant、Obsidian、Bambu Lab A1 (3Dプリンタ)、Stream Deck である。その他、PCパーツの価格を週次で報告するBot、重要なAI関連ニュースを毎日配信するBotを追加している。


注)本記事の内容は正確性を保証するものではありません。

Grok Bot操作画面(左側にBot一覧、中央は選択されたBotとのチャット画面、右側は選択されたBotの設定画面)

目次

Bot一覧表

役割を分けた複数の Grok Bot をチーム運用しており、監視・価格調査・ブログ記事候補の整理・Home Assistant/3Dプリンタ/Obsidian 支援など、それぞれが 共有ファイル(status/reports )に事実を残し、必要時だけユーザーや連携 Bot へ引き継ぐように構成した。

Bot名役割(説明)具体的な動作(簡単)簡単な実績連携Bot
AI Agent Supervisor複数エージェントの稼働監視役。
異常・実行漏れ・重複実行・引き継ぎ停止・ユーザー判断待ちを検出し、専門業務そのものは代行しない。
日次監視 Routine(予定 07:15 JST 前後)で各 Bot の status を点検し、必要時のみ Slack へ通知する。2026-09-28 日次監視で overall=ok。
未解決 incident 0件(過去の iCloud 系は resolved 継続)。
健全時は Slack 送信なし。
監督対象は各専門 Bot。異常時はユーザー(Slack)。Automation Watchdog からのエスカレーション受け口。
CarPlay / Android Auto WatcherApple CarPlay・Android Auto・車載 AI・対応アプリ等の最新情報を監視し、日本利用可否・正式/ベータ・無料有料・実車検証価値・ブログ価値を判定する。毎日 06:30(Asia/Tokyo)の Routine で収集し、status/carplay-android-auto.json と reports/carplay-android-auto/ に保存。重要時はユーザー直通、ブログ向きは Blog Idea Editor にも共有。2026-09-16 初回〜日次継続。
直近 2026-09-28 は NEW 0件(重複除外 28)。
過去に Blog Idea Editor へ handoff 成功(例: 2026-09-22)。
初期手動チェックでは新規 4件・ブログ候補 4件。
監督: AI Agent Supervisor。also_inform: Blog Idea Editor。
通知先: ユーザー(Slack)。
Home Assistant WatcherHome Assistant Core/Supervisor/OS/Frontend/ESPHome/Matter/主要 Integration/MCP・AI 連携などの更新・既知問題・実機影響の監視。
情報収集。
毎日 06:45(Asia/Tokyo)の Routine で公式情報を点検し status/reports に保存。
重要はユーザー直通、ブログ向きは Blog Idea Editor にも共有。
Mac mini 経由で実機 HA も読み取り確認。
2026-09-28 日次で NEW 1件(Core 2026.9.4・medium)。
実機接続確認済み(Core 2026.9.4/OS 18.3 等)。
Blog Idea Editor 側に HA 由来候補が複数(例: 2026.9 可視性、Matter マップ、MCP、ESPHome 2026.9、HA OS 18.3)。
監督: AI Agent Supervisor。also_inform: Blog Idea Editor。
Bambu A1 Assistant とは HA ダッシュボード連携(プリンタ側)。
通知先: ユーザー(Slack)。
Blog Idea Editor他の専門 Bot が集めた情報から、ユーザー向けに実機・経験が乗る記事テーマを選定・整理する。
有力候補は原則最大 3件に絞る。
引き継ぎ(handoff)ベースで稼働(定期 Routine なし)。候補を status/blog-ideas.json と reports/blog-ideas/ に保存し、有力候補があるときだけユーザーへ Slack 通知。候補本体 6件(うち下書き付き high 3件、proposed 2件、ユーザー辞退 1件)。waitlist 8件、HA 由来候補 5件。
下書き 3本あり。
入力元レポート多数。
直近処理 2026-09-28(AI Watcher 平日スキャン反映)。
入力: CarPlay/HA/AI Watcher。
監督: AI Agent Supervisor。
引き継ぎ先: ユーザー(Slack)。#ai-agent-supervisor
Automation WatchdogCodex/Claude Code の定期処理・自動化について、実行漏れ・失敗・重複・長時間停止・バックアップ要否を監視する(監視モードのみ。
処理代行はしない)。
Codex 夜次監視と WBGT 前日実行監視などの Routine で判定し、status/automation-watchdog.json・reports/automation/ に記録。
重大時は reports/incidents/ と Supervisor へ。ユーザーへ直接 Slack しない。
2026-09-28 WBGT 前日枠: 24/24 success。
Codex 夜次(2026-09-27): 4/4 success。
過去 incident(icloud 2026-09-15/18)は Supervisor へ handoff 後 resolved。automation レポート多数。
handoff_to/supervised_by: AI Agent Supervisor。notify: none(経路は Watchdog → Supervisor → ユーザー)。
Price Watcherグラフィックボード RTX 5070 Ti の日本国内買取価格を週次調査し、代表価格・前週比・短期予想を報告する。毎週月曜 09:39(Asia/Tokyo)の Routine で主要買取ソースを調査し status/reports に保存。
週次成果はユーザーへ直接報告。
2026-09-28 週次完了。
代表買取 120,500円(中央値)。
前回(2026-09-26)比 −500円(−0.41%)。
ソース例: 〇〇
監督: AI Agent Supervisor。
引き継ぎ先: ユーザー(Slack)。
Blog Idea Editor への自動共有は registry 上なし。
AI WatcherAI 関連の重要ニュースだけを選別して通知する。
公式・大手報道。
平日毎日 08:39(Asia/Tokyo)の Routine。
結果を status/reports に保存。
重要件がある日だけユーザーへ報告。
ブログ向きは Blog Idea Editor にも共有。
2026-09-28 平日定例: 重要 4件・新規 5件(high 2/medium 2/low 1)。
Blog Idea Editor へ候補処理済み(例: Claude Opus 5.5、tool-use 停止の運用読み)。
監督: AI Agent Supervisor。also_inform: Blog Idea Editor。
通知先: ユーザー(Slack)。
Obsidian Vault Assistant外部 SSD 上の Obsidian 保管庫(約 1750 Markdown)の検索・整理・ノート作成支援。
読み取り中心、破壊的変更は承認後。
依頼ベース(定期 Routine なし)。
登録マシン経由で vault を検索・要約し、必要ならノート案を提示。
ブログ向き発見は指示後に Blog Idea Editor 共有可。
2026-09-28 稼働開始。
vault 到達確認済み(md 約 1750件)。同日 TickTick「ブログ記事ネタ」照合で不足ノート 2件作成を共有済み。
実績は蓄積中。
監督: AI Agent Supervisor。
引き継ぎ先: ユーザー(Slack)。
Blog Idea Editor 連携はユーザー指示後。
Bambu Lab A1 Assistant3Dプリンタ(Bambu Lab A1 )の状態確認、フィラメント購入登録・消費追跡(残量 g)、印刷履歴、Home Assistant 新規ダッシュボード反映を支援する。Mac mini 経由 MQTT LAN で状態取得。購入報告でスプール登録→印刷消費で減算。
HA に残量・印刷状態・履歴用エンティティ/ダッシュボード bambu-a1 を用意。
アクセスコードはチャットに出さない。
2026-09-28 接続確認 OK(IDLE)。
現在スプール: eSUN PLA+ グレー、追跡開始残量 700g。
HA ダッシュボード準備済み(/bambu-a1)。
印刷履歴はまだ空。稼働開始直後/実績蓄積中。
監督: AI Agent Supervisor。
Home Assistant(ダッシュボード・センサー)と連携。
引き継ぎ: ユーザー(Slack)。
セットアップは「アシスタント」経由の handoff あり。
アシスタント汎用の作業相棒(プロファイル上の名前)。
registry の専門 Bot とは別に、ユーザーの依頼を受けて調査・設定・他 Bot への橋渡しを行う。
依頼に応じて実作業・下調べ・専門 Bot への handoff/方針反映を行う。
専用の定期監視 Routine や status ファイルは持たない(プロファイル記述は短い generic 説明)。
registry 外だが profile あり(id 675613bb-12a8-4eb3-9c64-5c255a43d095)。
例: 2026-09-28 に Blog Idea Editor 方針更新や Bambu A1 Assistant への handoff/運用方針入力の起点として status に記録あり。専門監視の定量実績は対象外。
必要に応じて各専門 Bot・AI Agent Supervisor・ユーザーと連携。
Slack はユーザー依頼時のみ想定。

(補足)役割についての複数の軸

  • 監督の軸: 多くの専門 Bot は supervised_by = AI Agent Supervisor。異常・判断待ちだけが Slack #ai-agent-supervisor に上がりやすい設計。
  • ブログの軸: CarPlay/Home Assistant/AI Watcher → Blog Idea Editor → ユーザー、という候補パイプラインがある。
  • 実機の軸: Home Assistant・Bambu A1・Obsidian vault は Mac mini(自宅 LAN)経由の実機接続が前提。プリンタは「自宅 LAN 上の A1」として扱っている。

Bot詳細(抜粋)

AI Agent Supervisor

複数のエージェントがきちんと動いているかを見守る。異常、実行漏れ、重複、引き継ぎ停止、ユーザー判断待ちを検出するように役割を設定している。専門業務を代行せず、日次で状態を点検し、必要なときだけSlackでユーザーに通知を行う。システムが健全な状態なら通知を行わない。

下記は、AI Agent Supervisorが動作した代表的な例で、Codexが利用制限枠に達して処理が失敗し、Codexが止まっている状態をAI Agent Supervisorが検出し、ユーザーに3択で判断を求めた例で、その選択肢のうちの1つ「自然回復を待つ」(利用枠制限がリセットされる9/19 23:01まで待つ)と回答した例である。このように、単に「失敗しました」と報告するだけでなく、対応要領の選択肢をユーザーに示し、ユーザーの回答を関連Botにも伝えるという高度な自立型エージェント(Bot)の動作を見せた。


CarPlay / Android Auto Watcher

CarPlay、Android Auto、車載AIなどの動きを追いかけるように構成した。日本で使えるのか、正式版かベータ版か、実車で確認する価値があるか、ブログで扱う価値があるかを判定する。毎日情報を集めて状態と報告を保存し、重要事項はユーザーへ、記事向きの話題はBlog Idea Editorへ渡す。

Grok Botの再構成前から設定していたBotであるが、再構成前はBlog Idea Editorに記事候補を渡すように構成していたが、重要事項についてはユーザーにも通知するように修正を行った。これにより、このBotの状態(何も通知してこないが正常に動作しているかなど)を把握しやすくなった。

下記はこのBotの報告例である。新規のニュース1件について、重要度は低い、日本で使えるかは不明、実写確認する価値はなし、ブログ記事で扱う価値はなしと評価している。そのため、Blog Idea Editorへはこのニュースを伝えていない。


Bambu Lab A1 Assistant

自宅LANにつながったBambu Lab A1(3Dプリンタ)の状態を確認します。フィラメントの残り残量(g)や印刷履歴を追跡し、Home Assistantのダッシュボード連携も支援するように構成している。ただし、現在のダッシュボードは一部の文字情報のみを表示しており、下図のようなグラフィカルな表示は実現できていない。今後の課題である。



このBotの構築の過程で、このBotシステムが優秀だと感じたことがあった。具体的には、Bot「Bambu Lab A1 Assistant」をBambu Lab A1の実機と連携させるためには、Botに実機のアクセスコードを伝える必要があるが、この伝え方が、ユーザーの負担が少ないスマートな方式だと感じた。

下記のように「アクセスコードはチャットに貼らず、次の入力欄から渡してください」と表示され、アクセスコードを貼り付ける欄に入力して「安全に保存」というボタンをクリックすることによってアクセスコードの保存が完了した。
このような重要なコードやパスワードを保存する場合、.envファイルに手動で書き込むようにAIから指示されたり、Terminal画面が表示され、その鍵マーク🔑が表示されている箇所にコードを入力してENTERを押すというような方式によって行っていた。Terminal画面に入力する方式では、文字を入力しても画面に変化はなく、何文字目まで入力したか不安になることがあったが、このBotシステムの方式では、文字を入力していくと、それに応じて「⚫️」が入力されていき、キー入力が正常か、何文字目まで入力したのかを目視確認することができた。

アクセスコード入力欄
現状のHOME Assistantのダッシュボード「Bambu Lab A1」

Home Assistant Watcher

Home Assistantの本体やOS、ESPHome、Matter、MCP(AIと外部ツールをつなぐ共通の仕組み)、AI連携などを見守るように構成した。更新情報や既知の問題、実機への影響について毎日点検する。Mac mini経由で自宅の実機も確認し、ブログ記事向きの内容はBlog Idea Editorへ渡すように構成している。

このBot構築の際にも、長期トークン入力用の欄が表示され、その保存が非公開の状態で行われた。

長期トークンの受け渡し過程
HOME Assistantから読み取り専用で情報を入手

Blog Idea Editor

他のBotが集めた情報から、ユーザー向けの記事テーマを選ぶBot。原則として最大3件に絞り、実機で試した経験が乗るテーマを優先するように構成している。また、自発的な定期巡回は行わず、「CarPlay / Android Auto Watcher」などのサーチャーから引き継ぎがあったときだけ動き、有力な候補だけをユーザーへ通知する。記事本文は勝手に書かず、まず候補の提案を行う。

下記は、AI Watcherから記事候補を受け取り、ユーザーに伝える記事候補かどうかを判断した例である。


Automation Watchdog

再構成前から設定していたBotで、CodexやClaude Codeで動く定期処理を、監視役として見守るように構成している。実行漏れ、失敗、重複、長時間停止、バックアップの要否を確認しますが、自分で修復や代行はしません。重大な問題はAI Agent Supervisor経由で扱い、ユーザーへ直接Slackは送りません。

下記は、Botからの通知が来ないので、Automation Watchdogに調べてもらった例である。


AI Watcher

AI分野の重要ニュースを収集するBot。平日の定例として情報を確認し、本当に重要な話題がある日だけ通知する。ブログで扱う価値がありそうなニュースはBlog Idea Editorへ渡し、記事テーマの候補づくりを支援する。

下記の例は、通知された記事に対する要望を伝えた例である。このような要求を継続することによって、よりパーソナライズされることを期待している。また、OpenAIの基調講演に興味があると伝えたところ、一時的なニュース配信の予定を設定してくれた。少なくとも半歩先を行く提案のように思えた。


Obsidian Vault Assistant

Mac miniの外部SSDにあるObsidian保管庫「ssd_vault」(Markdown約1750件)の検索・整理・ノート作成を支援するように構成した。基本は読み取り中心で、内容を大きく変える操作は承認後に行う。必要なときに依頼して使うBotである。

下記は、Inboxフォルダの整理要領を提案してもらった例(抜粋)である。ローカルのノートの破棄、ノートの移動、フォルダ新規作成などを実行できるように設定している。


Stream Deck Assistant

Mac miniに接続したStream Deck 1、Stream Deck+、MCP Deckを専門に扱うBot。構成やボタン設定の読み書き、レイアウト提案、プロファイル一覧の確認、差分の説明などをおこなうことができる。ボタン実行は公式のMCP Deck、設定の読み書きはコミュニティ製のstreamdeck-mcpまたはProfilesV3を使用するように構成している。

下記は、Stream Deckの状態を報告してもらった例である。


アシスタント

調査や設定、他Botへの橋渡しを担う汎用の作業相棒。専用の定期監視は持たず、そのとき必要な仕事に合わせて動く。新規Botの相談も行い、その作成も行なっている。情報を集め、手順を整理し、専門Botへ依頼をつなぐなど、日々の作業を横断的に支援する。

下記は、Stream Deck Assistantの作成を依頼した際のやり取りである。


このBotシステムの最初の構成(再構成前の構成)は、ChatGPT-5.6 Solに提案してもらったが、全体として、不要な通知をしないという方針が組み込まれている。何も通知してこないBotがあり、正常に動作しているかを個別に質問したところ、「正常に動作しておりエラーはありません。通知する必要がある情報がありません」というような回答が帰ってきた。通知が少ないのはありがたいが、生きているかどうかぐらいは簡単に分かるようにしたい。

今回の再構成で、ハードウェア寄りのBotを追加してみた。一般的には、作業内容でBotを分けて構成することが多いが、このようなハードウェア寄りのBotも設けることによって、誰と話をすればよいかがより明確になり、前提説明なしで、担当者と直接話ができるので、ユーザー負荷の低減を図ることができる。

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