過去の記事で報告したが、私のPC環境では、モンスターハンターワイルズに関し、下記の課題があった。全てが解決したわけではないが、その後、確認した事項について報告する。
- 特定バージョンのGeForce Game Ready Driverでクラッシュする。
- モンスターハンターワイルズの設定画面で、DirectStorageが有効でない旨表示される。
課題1:特定バージョンのGeForce Game Ready Driverでのクラッシュ
下記の記事で、GeForce Game Ready Driverを更新したところ、モンスターハンターワイルズがクラッシュしたので、ドライバーのバージョンを戻したことを報告した。具体的には、バージョン576.28はモンハンで不具合があるという噂があり、バージョン576.02でもクラッシュしたのでバージョン572.83に戻していたが、久々に最新のバージョン576.40を試してみたところ、4つぐらいのクエストに行ってもクラッシュしなかったので、バージョン576.40について調べた。
バージョン576.40について、Youtube動画やNVIDIAのリリースノートを確認したところ、下記のことが分かった。(抜粋)
・特にRTX50シリーズのグラフィックボード向けの最適化が行われている
・RTX50シリーズ向けにDLSS4が本格的にサポートされ、マルチフレームジェネレーション(MFG)が導入された
・DLSS4はAIを活用したフレーム技術で、畳み込みニューラルネットワーク (CNN)からトランスフォーマーモデルに進化したことにより、より高精度な画像再構成が可能になった
・MFGにより、最大8倍のパフォーマンス向上と、遅延の半減が実現された。また、ゴースティング(残像感)の大幅な軽減や、動きの速いシーンでのディテールが向上した
・トランスフォーマーモデルにより、レイトレーシングやDLAA(アンチエイリアシング)、DLSSスーパー解像度など、関連技術全体の質も向上
・最新ゲームタイトルにDLSS4が採用されている(Dune: Awakening、DOOM: The Dark Ages、Amazon Games「New World シーズン8」など)
(補足)Stellar BladeのPC版もDLSS4採用
・レイレーシングのさらなる進化としてパストレーシングの実装が予定されている
・新しいAIモデルにより、同等の画質でのメモリ使用量が削減される
・モンスターハンターワイルズのランダムな安定性問題を修正した
・RTX50シリーズで、ゲーム解像度がモニタのネイティブより低い場合、色がやや鮮やかに表示される問題を修正した
・DLSS4に公式に対応していないゲームでも、DLSSオーバーライド機能によりMFGやDLAAの適用、最新モデルへのアップグレードが可能
・DLSSオーバーライド機能を使用すると、GeForce RTX 50 シリーズのゲーマーは、DLSS マルチ フレーム ジェネレーションにより 100 を超えるゲームやアプリでパフォーマンスを向上させることができ、GeForce RTX 40 シリーズのゲーマーは DLSS フレーム ジェネレーションをアップグレードでき、すべての GeForce RTX ゲーマーは、サポートされている DLSS スーパー解像度のタイトルで画質を向上させることができる
・いまのところ、クラッシュしていないので、GeForce Game Ready Driverのバージョンは576.40を使用する
(注)私のPC環境で確認した結果であり、不具合の改善を保証するものではありません。
・NVIDIAアプリのDLSSオーバーライド機能を試し、FPSやVRAM使用量などに顕著な変化があるか確認する
・GeForce Game Ready Driverを最新のものにしたので、課題2(DirectStorage:CPUと表示される問題)が解決しているかを確認する
NVIDIAアプリで、下図の「DLSSオーバーライド-モデルプリセット」で「最新」を選択し「適用」をクリックした。その後、その設定を再度確認すると、下図のように「各DLSSテクノロジーに異なる設定を使用します」が選択されており、「Super Resolution」の項だけが「最新」に変わっていた。

下記の設定で、CPU(9800X3D)、GPU(RTX-5070Ti)のPCでワイルズを立ち上げたところ、シェーダーの更新が行われ、ディテールが変わったように感じたが、FPSやVRAM使用量に顕著な変化は見られなかった。(もともと、「フレーム構成」や「レイの再構成」の項目ではオーバーライドされていない)
また、課題2(DirectStorage:CPUと表示される問題)は解決されていなかった。
<設定>
WQHD、リフレッシュレート(60Hz上限)、DLSS(使用、クオリティ)、フレーム生成(ON)、グラフィック設定(ほぼウルトラ)、レイトレ(低)
「Super Resolution」については、ChatGPT 4oに聞いておいた。
ChatGPT 4oの回答
DLSS 4(Deep Learning Super Sampling 4)の Super Resolution は、NVIDIAが最新のGeForce RTXシリーズ向けに導入した次世代のアップスケーリング技術です。DLSS全体はAIによる画像の再構成を行い、高フレームレートと高画質を両立させることを目的としていますが、Super Resolution はその中核機能です。
🔍 DLSS 4 Super Resolutionとは?
DLSS 4におけるSuper Resolutionは、低解像度でレンダリングされたフレームをAIで高解像度に再構成する技術で、DLSS 3までの流れを受け継ぎつつ、より進化した特徴を持っています。
🧠 特徴と進化ポイント
項目 | DLSS 3まで | DLSS 4 Super Resolution |
---|---|---|
AIモデル | 固定学習済みモデル | ゲーム/場面に応じて動的適応型AI |
画質向上 | 高解像度再構成 | より鮮明なエッジ、文字のくっきり表示、光源ブラー軽減 |
パフォーマンス向上 | GPU依存 | MFG(NVIDIA App搭載)によるCPU/GPU協調最適化 |
対応ゲーム | DLSS組み込みタイトル | DLSS 4対応+NVIDIA App対応ゲームが必要 |
レイテンシ補正 | Reflex対応 | Reflex+より強力な動き予測補正 |
💡 技術的仕組み(概要)
DLSS 4 Super Resolution は、以下の複数の情報を活用してフレームを再構成します:
- 低解像度フレーム(例:1080p)
- 前フレームの高解像度出力
- モーションベクトル
- Zバッファ(深度情報)
- AIモデルの適応処理
これらを基に、高解像度(例:4K)での高精細な画像をAIが生成します。DLSS 4では、新たにシーン認識や光源の影響を受けたピクセル補正が行われることで、過去よりも自然な画質に近づいています。
🖼 DLSSモードの違い(Super Resolution適用時)
モード | 説明 | 解像度変換例(レンダリング→出力) |
---|---|---|
Quality | 高画質優先 | 1440p → 4K |
Balanced | バランス型 | 1280p → 4K |
Performance | フレームレート優先 | 1080p → 4K |
Ultra Performance | 超高速 | 720p → 4K |
DLSS 4では、各モードでもシャープネスの自動調整やゴースト除去性能が強化されています。
🖥 必要要件
- GPU:GeForce RTX 40シリーズ以降(DLSS 4はRTX 50シリーズで最適化)
- NVIDIA App(旧GeForce Experienceに代わるアプリ)
- DLSS 4対応ゲーム
- Windows 11推奨(DirectStorage 1.2などと連携可能)
🚀 活用場面の例
- 4Kゲーミングでフレームレートを維持しつつ高画質を実現
- レイトレーシングと併用で、リアルタイム描画性能を確保
- 高リフレッシュレートモニタでのeスポーツ用途でも有効
📝 注意点
- DLSS 4対応はゲーム側のアップデートが必要であり、DLSS 3までとは非互換な構造もあるため、すべてのDLSSゲームで動作するわけではありません。
- NVIDIA Appがインストールされていないと、DLSS 4の一部機能(MFGなど)が無効になることがあります。
ご希望があれば、DLSS 4 Super Resolution対応タイトル一覧や、実際のフレーム構造図解なども提供可能です。必要ですか?
DLSS 4 Super Resolution対応タイトル一覧を出してください
ChatGPT 4oの回答
🎮 DLSS 4 Super Resolution 対応ゲーム一覧(抜粋)
ゲームタイトル | 備考 |
---|---|
Cyberpunk 2077 | DLSS 4の初期対応タイトルの一つ |
Alan Wake 2 | フルレイトレーシング対応 |
STALKER 2: Heart of Chornobyl | DLSS 4対応が確認済み |
God of War Ragnarök | DLSS 4対応予定タイトル |
Diablo IV | DLSS 4対応予定タイトル |
Indiana Jones and the Great Circle | DLSS 4対応予定タイトル |
Star Wars Outlaws | DLSS 4対応予定タイトル |
Black Myth: Wukong | DLSS 4対応予定タイトル |
Half-Life 2 RTX | RTX Remixによるリマスター版 |
Enlisted | DLSS 4対応が確認済み |
Dungeonborne | DLSS 4対応が確認済み |
The Finals | DLSS 4対応が確認済み |
Nightingale | DLSS 4対応が確認済み |
The First Descendant | DLSS 4対応が確認済み |
EVE Frontier | DLSS 4対応が確認済み |
Ready or Not | DLSS 4対応が確認済み |
PAYDAY 3 | DLSS 4対応が確認済み |
Witchfire | DLSS 4対応が確認済み |
Ghostrunner 2 | DLSS 4対応が確認済み |
Flintlock: The Siege of Dawn | DLSS 4対応が確認済み |
これらのタイトルは、DLSS 4のSuper Resolution機能に対応しており、特にGeForce RTX 50シリーズのGPUを使用することで、最大限のパフォーマンス向上が期待できます。
DLSSのバージョン確認の目安として、Super Resolutionのみ対応の場合、バージョンはどのように表示されるか分かりますか
ChatGPT 4oの回答(抜粋)
はい、DLSSのバージョンごとに対応する機能の範囲(Super Resolution / Frame Generation / Ray Reconstruction / MFG)はある程度判別できます。
以下に、nvngx_dlss.dll のバージョン番号から、おおよその機能対応レベル(特に Super Resolution のみ対応かどうか)を判断する目安を表で整理しました。
✅ DLSSバージョンと対応機能の目安一覧(2025年5月時点)
DLLバージョン例 | Super Resolution | Frame Generation | Ray Reconstruction | MFG (DLSS 4) | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2.x.x.x | ✅ 対応 | ❌ 非対応 | ❌ 非対応 | ❌ 非対応 | 古いタイトルで使用される。SRのみ対応。 |
3.0.x.x〜3.1.x.x | ✅ 対応 | ✅ 一部対応 | ❌ 非対応 | ❌ 非対応 | FGが利用可能な初期世代。 |
3.5.x.x | ✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 | ❌ 非対応 | Ray Reconstruction対応。 |
4.0.0.0 以降 | ✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ MFG対応 | DLSS 4(Multi-Frame Generation)世代。 |
3.7.x.x(一部DLSS 4同等) | ✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ 対応 | ✅ 一部対応 | DLSS 4のプロト的バージョン。 |
モンスターハンターワイルズに適用されるnvngx_dlss.dllのバージョンをプロパティで確認したところ、「3.7.10.0」でした。このバージョンは、「一部DLSS 4同等」であり、「DLSS 4のプロト的バージョン」とのことですが、「一部」に対応する内容を教えてください。必要ならWeb検索してください
ChatGPT 4oの回答(抜粋)
モンスターハンターワイルズで確認された nvngx_dlss.dll バージョン「3.7.10.0」は、DLSS 3.7系の一部であり、DLSS 4の一部機能を先行的に取り入れた「プロトタイプ的なバージョン」と位置付けられます。
✅ DLSS 3.7.10.0 の特徴と「一部DLSS 4同等」の内容
DLSS 3.7.10.0 は、DLSS 4で正式導入された以下の要素を部分的に先行採用しています:
1. 新しいAIモデルの導入
- DLSS 3.7.0以降では、新たなAIモデル「Eager Donkey」が導入され、アップスケーリング品質が向上しています。
- このモデルは、動きのあるシーンでのモーションブラーやゴーストの低減に効果があり、DLSS 4で採用されたトランスフォーマーベースのAIモデルの前段階と考えられます。
2. アップスケーリング品質の改善
- DLSS 3.7.0では、アップスケーリング品質が向上し、特に動きのあるシーンでのモーションブラーやゴーストの低減が報告されています。
- これは、DLSS 4でのさらなる品質向上への布石とされています。
⚠️ 注意点:DLSS 3.7.10.0 の制限
DLSS 3.7.10.0 には以下の制限があります:
- Frame Generation(FG):nvngx_dlss.dll には含まれておらず、FGを利用するには別途 nvngx_dlssg.dll が必要です。
- Ray Reconstruction(RR):nvngx_dlssd.dll に実装されており、nvngx_dlss.dll には含まれていません。
- Multi Frame Generation(MFG):DLSS 4の新機能であり、DLSS 3.7.10.0 ではサポートされていません。
✅ まとめ
機能 | DLSS 3.7.10.0 の対応状況 | 備考 |
---|---|---|
Super Resolution | ✅ 対応 | 品質向上あり |
Frame Generation | ❌ 非対応 | nvngx_dlssg.dll が必要 |
Ray Reconstruction | ❌ 非対応 | nvngx_dlssd.dll が必要 |
Multi Frame Generation | ❌ 非対応 | DLSS 4専用機能 |
DLSS 3.7.10.0 は、Super Resolution の品質向上を目的としたバージョンであり、DLSS 4の一部要素を先行的に取り入れていますが、他の高度な機能(FG、RR、MFG)には対応していません。
現状のDLSS 3.7.10.0 は、すでにSuper Resolution機能に対応したバージョンということなので、オーバーライドしても(DLSS4が正式採用されても)、Super Resolution機能に関してはあまり品質向上を期待できないのかもしれない
課題2:ワイルズ設定画面の「DirectStorage:CPU」表示
下記の記事で、Game Barで「OS:このバージョンのWindowsは、DirectStorage IO 最適化をサポートしていません」と表示される点や、3DMark Storage Benchmark の「DirectStorage機能テスト」の結果を紹介したが、「DirectStorage:CPU」と表示される原因について、ChatGPT 4oが回答した内容(抜粋)について紹介する。
ChatGPT 4oの回答
Xbox Game Barの設定画面で「このバージョンのWindowsはDirectStorageの最適化をサポートしていません」と表示される件について、以下の情報をご確認ください。
✅ 表示の原因と考えられる要因
このメッセージは、実際には表示上のバグである可能性が高いと報告されています。特に、2023年9月時点でこの表示が確認されており、実際のDirectStorageのサポート状況とは関係がない場合があります。
🔍 DirectStorageの対応状況を確認する方法
正確な対応状況を確認するためには、以下の手順をお試しください:
- PowerShellを管理者として実行し、以下のコマンドを入力します:
fsutil bypassIo state c:¥
- このコマンドは、指定したドライブ(ここではCドライブ)がBypass I/Oをサポートしているかを確認します。
- 出力結果に「BypassIo は現在サポートされています」と表示されれば、DirectStorageの要件を満たしている可能性が高いです。
🛠️ DirectStorageを利用するための主な要件
DirectStorageを有効に活用するためには、以下のハードウェアおよびソフトウェアの要件を満たす必要があります:
- NVMe SSD:ゲームがインストールされているドライブがNVMe接続であること。SATA接続のSSDやHDDでは非対応です。
- DirectX 12対応GPU:Shader Model 6.0をサポートしているGPUが必要です。
- Windows 11:DirectStorageの全機能を利用するには、Windows 11が推奨されます。
- ドライブの設定:
- BitLockerなどの暗号化が無効であること。
- システムの復元が無効であること。
- サードパーティ製のI/Oフィルタドライバが存在しないこと。
🌐 表示の言語設定による影響
一部のユーザーから、OSの言語設定を英語に変更することで、Game Barの表示が正しくなるとの報告があります。これは、Game Barの日本語翻訳に起因する表示の不具合である可能性があります。
📝 まとめ
Game Barの「DirectStorageの最適化をサポートしていません」という表示は、実際のサポート状況を正確に反映していない可能性があります。上記の手順で対応状況を確認し、必要に応じてシステムの設定を見直すことをおすすめします。
ChatGPT 4oの回答の検証
- Bypass I/Oをサポートしているかの確認

2. 表示の言語設定による影響(OSの言語設定を英語に変えてGame Barの表示を確認)

・C:¥はBypassIOはサポートされている旨表示されている。また、Windows11の英語環境では、このWindowsのバージョンで最新のDirectStorgae IOがサポートされていると表示されているため、「このバージョンのWindowsはDirectStorageの最適化をサポートしていません」という表示は、Windows11日本語環境の表示上のバグである可能性がある。
・本記事の内容は、執筆時点で個人で確認した内容、個人の情報をAIに伝えて得た内容であり、その完全性、正確性、適時性、有用性等について、いかなる保証もするものではありません。情報が不完全または不正確である可能性があることをご了承ください。