Codexの形態をどう使い分けるか

下記の記事で、GPT 5 Thinkingから、「CodexはWeb/IDE/CLI/クラウドで動作」と回答されたので各使用形態を比較した。

CodexはWeb/IDE/CLI/クラウドで動作するとのことですか、違い・使い分け方を教えてください。
・Web
・Codex IDE(vscode拡張)
・Codec CLI
・Codex Cloud(ブラウザ、スマホ)

GPT 5 Thinking の回答

以下は「どこで動かすか」の違いと、実務での使い分けの目安です。要点だけ先に:

  • Web:インストール不要。素早い相談・軽作業・共有に最適。
    クラウド実行が基本。(OpenAI Developers)
  • Codex IDE(VS Code拡張):エディタ内で並走。
    ローカルのコードベースに密着して修正・レビュー・実行。
    必要に応じてクラウドに委譲。(OpenAI Developers)
  • Codex CLI:ターミナルで動くローカル・エージェント。
    レポやCIと組み合わせやすい。
    セキュアモード等で権限を絞れる。(OpenAI Developers)
  • Codex Cloud(ブラウザ/スマホ):クラウドの分離環境で並列・長尺タスクを任せる。
    モバイルからも指示しやすい。(OpenAI Developers)

使い分けの基準(ざっくり早見表)

WebIDE拡張CLICloud
(ブラウザ/スマホ)
導入・手軽さ最短(ログインのみ)VS Codeに拡張導入npm/brew等で
導入
ログインのみ
コードへの近さ
(リポ/添付で参照)

(開いてるワークスペース)

(カレントDir)
低~中
(クラウド環境上)
実行場所クラウドローカル中心+必要時クラウド委譲ローカル実行
(権限管理可)
クラウド実行
(分離環境)
長時間・並列タスク
(重い処理は委譲)

(ローカル負荷次第)

(並列・バックグラウンド設計)
チーム共有
(URL/記録共有しやすい)
レビュー/PR連携向きCI/CD・GitHub Actionと好相性リンク共有・タスク配布向き
セキュリティ/権限ブラウザ権限のみエディタが持つ権限CODEX_SECURE_MODE等で厳格化クラウドのサンドボックス

(根拠:公式ドキュメント/リポの説明・更新内容。(OpenAI Developers))

こんな時はこれ

  • とりあえず相談・試作・デモ共有 Web
    インストール不要で、すぐクラウド環境に投げられる。
    議事録やリンク共有もしやすい。(OpenAI Developers)
  • 手元のプロジェクトを“並走ペアプロ”IDE拡張
    開いているフォルダの文脈を掴み、差分適用・テスト・デバッグを横で回す。
    必要ならクラウド委譲。(OpenAI Developers)
  • スクリプト化・CIからの自動実行・権限を厳密に制御CLI
    ターミナルでcodex exec等を使い、GitHub Actions用アクションも利用可。
    CODEX_SECURE_MODE=1プロセス観測を制限、危険コマンドの安全策も。(OpenAI Developers)
  • 重い処理・長時間の並列タスク・モバイルからの指示Cloud(ブラウザ/スマホ)
    分離されたクラウド環境で並列に回しスマホからも指示/進捗確認。(OpenAI Developers)

よくある組み合わせ(実務フロー例)

  1. 設計・要件洗い出しはWebで素早く→
  2. 実装フェーズはIDE拡張で隣に置いて修正・テスト→
  3. バッチ生成/移行/解析などは重い部分だけCloudに委譲→
  4. 毎日ジョブ・PR自動レビューはCLI+GitHub Actionsで定常運用。(Visual Studio Marketplace)

モデル・料金の目安

  • CodexはChatGPTの有料プラン(Plus/Pro/Business/Enterprise/Edu)に含まれ、必要に応じて追加クレジットで拡張。推奨モデルはGPT-5(Codex向け)で、IDE/CLIから選択可能。(OpenAI)

「よくある組み合わせ(実務フロー例)」として、下記のように回答されましたが、「→」はどういう意味ですか。

1. 設計・要件洗い出しはWebで素早く→
2. 実装フェーズはIDE拡張で隣に置いて修正・テスト→
3. バッチ生成/移行/解析などは重い部分だけCloudに委譲→
4. 毎日ジョブ・PR自動レビューはCLI+GitHub Actionsで定常運用。

GPT 5 Thinking の回答

「→」は、作業の“流れ(ハンドオフ)”を示す矢印です。
「Aで始めて、その結果を持ってBへ進み、必要ならCへ…」という時系列の遷移担当環境の切替を表しています。
因果関係や数学の写像ではなく、単に「次のステップへ進む」の意。

同じ内容を矢印なしで書くと:

  1. 設計・要件整理は Web で素早く実施
  2. 実装は IDE拡張 で編集・テスト
  3. 重い処理は Cloud にオフロード
  4. 定常運用は CLI+GitHub Actions に載せる

補足:

  • これは推奨フローであって強制ではありません。
    規模や都合で前後したり循環してOKです(例:Cloudで生成→IDEで微修正→再度CloudでE2Eなど)。
  • 「→」は役割分担の切替点も示します(設計=Web、実装=IDE、重処理=Cloud、定常=CLI/CI)。
  • 小規模ならIDEだけで完結、大規模ならCloudを多用、といった分岐も想定しています。

GPT 5 Thinkingから、「必要なら、あなたの現状のワークフロー(VS Code中心/ターミナル中心/スマホからの小タスク投入など)に合わせて、具体的な運用テンプレ(コマンド、権限設定、GitHub Action例、Cloud委譲のしきい値)を作ります」との提案を受けて依頼したら、大量のコードを含む回答が行われたが、違い・使い分け方の概略が分かればよく、処理に困るので本記事では紹介しない。

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