Perplexityが2025年10月30日に発表した新しいAI特許検索サービス「Perplexity Patents」についてPerplexity Proに聞いてみた。
AI特許検索サービス「Perplexity Patents」の概要
PerplexityにPatentsというサービスが追加されたというニュースがあったので、それについて教えてください
(注)本記事の内容は正確性を保証するものではない。
Perplexity Proの回答
はい、承知いたしました。Perplexityが2025年10月30日に発表した新しいAI特許検索サービス「Perplexity Patents」についてですね。これは、AIを活用して特許調査をより簡単かつ身近にするための画期的なツールです。news.yahoo+2
Perplexity Patentsとは?
Perplexity Patentsは、「世界初のAI特許リサーチエージェント」と銘打たれた、知的財産(IP)情報を誰もが利用しやすくすることを目的としたサービスです。dig+2
主な特徴
- 自然言語での検索: 従来、特許検索は専門的なキーワードや分類コードを駆使する必要があり、専門家でなければ難しい作業でした。Perplexity Patentsでは、「AIを使った言語学習に関する特許はありますか?」や「2024年以降の主要な量子コンピューティング関連の特許は何ですか?」といった日常的な言葉(自然言語)で質問するだけで、関連する特許を検索できます。theverge+3
- 文脈を理解した対話型検索: 一度の質問で終わらず、追加の質問を重ねることで、より深く情報を掘り下げることができます。システムが会話の文脈を維持するため、効率的な調査が可能です。investing+1
- 概念に基づいたセマンティック検索: 単純なキーワードの一致だけでなく、意味的な関連性も考慮して検索します。
例えば、「フィットネストラッカー」と検索すると、「アクティビティバンド」や「健康監視ウェアラブル」といった関連用語を含む特許も自動的に見つけ出してくれます。これにより、従来の検索手法では見落としがちだった情報も発見できます。financialexpress+3
- 幅広い情報ソース: 特許データベースだけでなく、学術論文やオープンソースのソフトウェアリポジトリなど、公開されている様々な情報源を横断的に調査します。これにより、技術革新の全体像をより広く把握することが可能になります。axios+3
利用方法と料金
Perplexity Patentsは現在、全世界でベータ版として提供されており、すべてのユーザーが無料で利用できます。Perplexity ProやMaxといった有料プランのユーザーは、より多くの利用回数や詳細な設定オプションが提供される予定です。yorozuipsc+3
このツールは、研究者やエンジニアだけでなく、新しいアイデアの先行事例を調査したいすべての人にとって、特許情報をより身近なものにすることを目指しています。axios
Proの契約をしています。使えるようにするにはどうすればいいですか
Perplexity Proの回答
Proプランをご契約されているのですね。Perplexity Patentsを利用するために、特別な設定や有効化の手続きは不要です。perplexity
現在、Perplexity Patentsはベータ版として、すべてのユーザーに無料で提供されています。
そのため、Proプランの契約者であるかどうかにかかわらず、すぐに利用を開始できます。perplexity
利用方法
使い方は非常にシンプルです。特許について知りたいことを、普段通りPerplexityに質問するだけです。perplexity
システムが「これは特許に関する質問だ」と判断すると、自動的にPatents機能が呼び出され、関連する特許情報を検索・要約して回答を生成します。perplexity
質問の例:
- 「ドローンに関する特許を調べて」
- 「ソニーが保有しているカメラ技術の特許を教えて」
- 「発明者『山中伸弥』の特許はありますか?」
このように、特別なコマンドや設定画面を開く必要はなく、自然な言葉で質問すれば大丈夫です。
Proプランの利点
すべてのユーザーが無料で利用できますが、ProプランおよびMaxプランの契約者には、以下の追加の利点が提供される予定です。perplexity
- 利用回数の増加: 無料ユーザーよりも多くの回数、Patents機能を利用できる可能性があります。
- モデル構成のオプション: 検索に使用するAIモデルなどをより詳細に設定できるオプションが提供される見込みです。
現時点では、追加の設定なしで、Proプランの利点を含めてシームレスにご利用いただけます。
日本語の自然言語で特許を探せるかを試す
下記の情報に基づいて、下記商品の日本特許を探してください。
「ソニーのレンズスタイルカメラ(スマホ装着・無線連携・円筒型)」という商品で、スマホに取り付けて、無線でスマホに撮像データを送信する。
(補足) 画像は別途追加したものです。
Perplexity Proの回答
はい、承知いたしました。ご提示いただいた「ソニーのレンズスタイルカメラ」に関する日本の特許情報ですね。
AIの特許検索機能と公開情報をもとに調査しました。
(追記) ここでいう「公開情報」とは、特許データベース以外の、学術論文やオープンソースのソフトウェアリポジトリなど、公開されている様々な情報源に基づいた情報も含まれると思われる。
ご説明の製品は、2013年頃にソニーが発売したサイバーショット™「DSC-QX100」や「DSC-QX10」といった「レンズスタイルカメラ」シリーズに該当します。これらの製品のコンセプトに合致する特許として、以下のものが見つかりました。sony+1

該当する中心的な特許
このカメラシステムの根幹技術は、下記の特許に関連しています。この米国特許は、日本の特許出願を基礎としています。
・米国特許番号: US 9,538,089 B2 [Image-taking apparatus, …]

- 発明の名称: Image-taking apparatus, information processing apparatus, and image-taking system
(撮像装置、情報処理装置、及び撮像システム) - 権利者: ソニー株式会社(SONY CORPORATION) [Image-taking apparatus, …]
- 日本の優先権主張: 特願2013-237716 (JP 2013-237716) [IMAGE-TAKING APPARATUS, …]
- 発明者の一人: ITO RYOGO (伊藤 亮吾) 氏ほか [Image-taking apparatus, …]



特許の概要
この特許は、スマートフォンなどの「情報処理装置」と、それと連携する外部の「撮像装置」(レンズスタイルカメラ)から構成される「撮像システム」に関するものです。
特許文献内では、この技術が「レンズスタイルカメラと呼ばれる製品が開発されている」と言及されており、スマートフォンと組み合わせて使用するカメラであることが明確に示されています。
興味深いことに、発明者の一人である伊藤亮吾氏は、実際の製品開発者インタビューにおいて、このQXシリーズのソフトウェア担当者として紹介されており、この特許が製品と強く結びついていることがわかります。seikeidenron
その他の関連特許や情報
- ワイヤレス通信技術: 「レンズアセンブリとカメラ間の無線通信」に関する特許(US 10,979,616 B2)なども存在し、レンズ部分とカメラ本体(この場合はスマートフォン)がワイヤレスで連携する技術が保護されています。
- 発展形の特許: ソニーはその後も、カメラとスマートフォンの取り付け部分がチルト(角度調整)できるレンズスタイルカメラの特許を出願しており、この製品コンセプトを発展させようとしていたことがうかがえます。cameota
ご要望の製品に最も直接的に関連する日本の特許情報は、特願2013-237716 となります。
特願2013-237716にもレンズスタイルカメラの図が記載されているが、J-PlatPatで調査したところ、再表2015/194275(※)(特許6493401)などの方が、基本構造に関する特許としては適している。
※ PCT出願に関連しているため、公開番号は「再表2015/194275」となっているが、AIはこの番号を正しく解釈できない可能性があったので、以後、登録番号(特許6493401)でこの特許出願を特定することとする。
Perplexity Patentsに特許検索を依頼する場合は、該当すると思われる特許出願を全て回答するように依頼した方がよいかもしれない。
どのような考え方・手順で特許を探すか
ソニーのレンズスタイルカメラの特許出願を、下記の情報から、どのような方法で探し出せばいいか、具体的に考え方・手順を教えてください。
「ソニーのレンズスタイルカメラ(スマホ装着・無線連携・円筒型)」という商品で、スマホに取り付けて、無線でスマホに撮像データを送信する。
Perplexity Proの回答
ソニーのレンズスタイルカメラに関する特許出願を探すための具体的な考え方と手順を、以下のステップでご説明します。
手順1:キーワードの抽出
まず、製品の特徴から検索に使用するキーワードを抽出します。
- 出願人 (Assignee): ソニー (Sony)
- 製品の名称/内容 (Content):
- レンズスタイルカメラ (lens style camera)
- スマートフォン装着 (attach to smartphone, mobile device)
- 無線連携 (wireless, Wi-Fi, radio communication)
- 円筒型 (cylindrical)
手順2:基本的なキーワードで検索
次に、最も重要と思われるキーワードを組み合わせて特許データベースを検索します。
今回は、出願人を「Sony」、特許内容を「lens style camera」として検索を実行しました。
この検索により、ソニーが出願している「交換レンズ式カメラシステム」や「レンズアダプター」に関する特許がいくつか見つかりました。 これらは、スマートフォンに直接装着するタイプとは限りませんが、関連技術として重要です。
手順3:検索結果の分析と絞り込み
基本的な検索で得られた結果を分析し、より関連性の高い特許を見つけるために、さらに検索を絞り込みます。
キーワードの追加
最初の検索結果が広すぎる場合、抽出した他のキーワードを追加して検索を絞り込みます。
例えば、「lens style camera」に加えて、「wireless」や「smartphone」といった単語をAND条件で追加することで、より的を絞った検索が可能です。
特許分類の活用
関連性の高い特許が見つかった場合、その特許に付与されている「特許分類」(例: G03B, H04Nなど)を確認します。
この分類コードを使って再度検索を行うと、同じ技術分野の他の特許を見つけやすくなります。
例えば、検索結果には H04N23/663(カメラと交換レンズ間の通信に関するもの)や G03B17/14(交換レンズのマウントに関するもの)といった分類が見られます。
引用・被引用情報の活用
ある特許が引用している他の特許(参考文献)や、その特許を引用している新しい特許を調べることで、技術の関連性や発展の経緯を追跡できます。 これにより、目的の技術に近い特許群を発見できる場合があります。
これらの手順を体系的に実行することで、ソニーのレンズスタイルカメラに関連する特許出願を効率的かつ網羅的に探し出すことができます。
実際に特許のデータベースで検索しているか
PerplexityのPatentsサービスは、実際に、特許のデータベースで検索するのですか
Perplexity Proの回答
はい、その通りです。PerplexityのPatentsサービスは、実際に特許のデータベースを検索しています。zdnet+1
しかし、その仕組みは従来の特許検索ツールとは大きく異なります。
Perplexity Patentsの検索の仕組み
- AIリサーチエージェントによる解釈: ユーザーが「AIを使った言語学習の特許は?」といった自然な言葉で質問をすると、まずAIリサーチエージェントがその質問の意図を解釈し、複雑な検索タスクに分解します。investing+1
- 独自の特許知識インデックスへのアクセス: 次に、分解されたタスクを実行するために、Perplexityが自社の検索インフラ上に構築した広範な「特許知識インデックス」にアクセスします。このインデックスには、世界中の特許文献の情報が含まれています。zdnet+1
- セマンティック検索(意味に基づいた検索): 従来のツールがキーワードの一致に頼るのに対し、Perplexity Patentsは意味的な関連性を理解して検索します。これにより、例えば「フィットネストラッカー」と検索した場合でも、「アクティビティバンド」や「健康監視ウェアラブル」といった、異なる言葉で表現されている関連特許を見つけ出すことができます。ndtvprofit+1
- 特許データベース以外の情報源も活用: Perplexity Patentsの大きな特徴は、公式な特許データベースだけでなく、学術論文、オープンソースのソフトウェアリポジトリ、ブログ、動画など、公開されている様々な情報源も横断的に調査する点です。これにより、まだ特許として出願される前の段階の新しいアイデアや技術(先行技術)も見つけ出すことができ、イノベーションの全体像をより広く把握することが可能になります。dig+3
- 結果の提示: 検索結果は、単にリストを表示するだけでなく、AIが要約し、関連性の高い順に整理して提示されます。
また、元の特許文献への直接リンクも提供されるため、詳細な内容をすぐに確認できます。financialexpress+1
このように、Perplexity Patentsは、単に既存の特許データベースに接続しているだけではありません。
「AIエージェントによる質問解釈」「独自の知識インデックス」「意味検索」「多様な情報ソースの統合」といった技術を組み合わせることで、専門家でなくても簡単かつ高精度な特許調査を行えるように設計されています。yorozuipsc
特許の書誌的事項も調べられるか
特許6493401の出願日と、パテントファミリーを教えてください
Perplexity Proの回答
特許第6493401号の出願日とパテントファミリーを特定するには、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)を利用するのが一般的です 。ウェブ検索の結果には、直接的な出願日やパテントファミリーの情報は見つかりませんでしたが、J-PlatPatでの具体的な調査方法が記載されていました。wikipedia+2
出願日の調べ方
特許の出願日は、J-PlatPatで特許番号を照会することで確認できます 。tokkyo-lab+1
- まず、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)にアクセスします 。j-platpat.inpit
- 次に、「特許・実用新案」メニューから「特許・実用新案番号照会/OPD」を選択します 。branche-ip+1
- 表示された画面で文献種別に「B」(特許公報)などを選び、文献番号に「6493401」と入力して照会すると、出願日を含む書誌情報が表示されます 。tokkyo-lab
パテントファミリーの調べ方
パテントファミリーとは、同一の発明に基づいて複数の国に出願された特許群のことを指します 。この情報もJ-PlatPatの「ワン・ポータル・ドシエ(OPD)」機能を使って調査できます 。patent-i+4
- J-PlatPatの「特許・実用新案番号照会/OPD」画面を開きます 。branche-ip
- 検索対象として「OPD照会」を選択します 。branche-ip
- 番号入力欄に、日本の特許番号「6493401」を入力し、「照会」ボタンをクリックします 。tokkyo-lab+1
- これにより、もし対応する外国出願が存在すれば、その一覧(パテントファミリー)が表示されます 。この機能は、日米欧中韓の五大特許庁やWIPO-CASE参加庁の情報を照会できます 。ipadvisory+2
調査時点では、J-PlatPat(特許庁の特許情報プラットフォーム)での出願日調査やパテントファミリー調査は行えなかった。
INPADOC拡張ファミリーで家族構成を調べられますか
Perplexity Proの回答
大変申し訳ございませんが、現在のツールでは特許データベースに直接アクセスし、特許6493401号のINPADOC拡張ファミリーに含まれる出願番号の一覧をリアルタイムで生成して表示することができません。
しかし、お客様ご自身でEspacenetなどの公開データベースを利用することで、この情報を確認することが可能です。
Espacenetでの確認手順
欧州特許庁(EPO)が提供する無料の特許検索データベース「Espacenet」を利用して、INPADOC拡張ファミリーの情報を入手する方法は以下の通りです 。epo+1
- Espacenetにアクセス: まず、Espacenetの公式ウェブサイトにアクセスします 。epo
- 特許番号の入力: サイトの検索窓に、日本の特許番号である「JP6493401B2」と入力し、検索を実行します。
- パテントファミリーの表示: 検索結果から該当特許のページに移動し、「INPADOC patent family」というタブを選択します 。ndlsearch.ndl
- 出願番号一覧の確認: このタブ内に、特許6493401号に関連するすべての特許文献(パテントファミリー)が一覧で表示されます。この一覧には、各国での出願番号、公開番号、登録番号などが含まれています。
同様の機能は、Google Patentsでも提供されています 。Google Patentsのサイトで同じように特許番号を検索し、「Patent family」の項目を確認することで、関連する出願の一覧を見つけることができます 。patents.google+2
これらのデータベースを利用することで、ご希望の出願番号一覧をご確認いただけます。
調査時点では、INPADOC拡張ファミリーで家族構成は調べられなかった。
USPTO、Espacenet、INPADOCなどのデータベースを使えるか
USPTO、Espacenet、INPADOCなどのデータベースは直接使えないのですか
Perplexity Proの回答
はい、それは非常に的確なご質問です。結論から言うと、PerplexityのPatentsサービスでは、ユーザーがUSPTO(米国特許商標庁)、Espacenet(欧州特許庁)、INPADOC(国際特許文献データベース)といった個別のデータベースを直接選択して、それぞれの作法で検索することはできません。zdnet+1
Perplexity Patentsは、それらとは根本的に異なるアプローチを採用しています。
Perplexity Patentsの仕組み:統合とAIによる仲介
- 独自の「特許知識インデックス」を構築: Perplexityは、USPTO、Google Patentsなど世界中の特許データベースから得られる膨大な情報を取り込み、自社の巨大な検索インフラ上に独自の「特許知識インデックス」を構築しています。つまり、個別のデータベースにその都度アクセスするのではなく、あらかじめ統合された巨大な知識ベースを持っている、というイメージです。perplexity+2
- 特許以外の情報も統合: このインデックスの最大の特徴は、公式な特許文献だけでなく、学術論文、オープンソースのソフトウェアリポジトリ、技術ブログ、動画といった、イノベーションの源泉となりうる多様な公開情報(先行技術)も含まれている点です。opensourceforu+2
- AIエージェントが検索を代行: ユーザーが自然言語で質問すると、AIエージェントがその意図を汲み取り、最も的確な情報を引き出すためのクエリを自動的に生成し、この統合インデックスに対して検索を実行します。c-sharpcorner+1
従来型検索との違い
- 従来型: ユーザーが「USPTOで、この分類コードとキーワードを使って検索する」というように、データベースを選び、その作法に従って自分で検索式を組み立てる必要がありました。zdnet
- Perplexity Patents: ユーザーは「AIを使った言語学習の特許は?」とAIアシスタントに尋ねるだけです。どのデータベースを検索するか、どのようなキーワードや分類を使うかは、すべて背後でAIエージェントが判断し、実行してくれます。usaherald
例えるなら、自分で図書館の特定の棚(USPTOなど)に行って目録カード(検索式)を引くのが従来の方法だとすれば、Perplexity Patentsは、図書館の全蔵書(特許、論文、コードなど全て)を熟知した司書(AIエージェント)に「こんな本を探している」と相談するようなものです。
したがって、USPTOなどのデータベースは、Perplexity Patentsがその知識を構築するための重要な「情報源」ではありますが、ユーザーが直接操作する「ツール」ではない、ということになります。
ベータ版とのことだが、独自の巨大な知識ベースを持っているとのことなので期待したい。しかし、日本特許の場合、正しい公報番号を回答できなかったり、抽出された特許はあまり良くなかったり、どのように特許を検索しているかが不明で、その抽出過程をトレースできなかったりと、現時点では有効なツールとは言えない。
